三陸海岸大津波 (文春文庫) 吉村昭著

読了。
記録に徹した筆致に一気に読み入ってしまいました。
昭和45年に書かれた文章なんですね。
時を越え、何度も繰り返される災害。
それでも「宝の海」を離れられない。
なんかこう…人の生きる意味とかそんなん考えさせられますよね。
「なら津波の来ない高台に越せばいいじゃん」ていう"ライフハック"的なというか、人の人生に「たったひとつの正解」があるかのような言説とは対極にあるもの。
誰も「いつか死ぬんだから生まれてこなけりゃよかった」なんてことは言わないわけで。

昨年の大災害もきちんと後世に記録を遺していかないと…
そこで生活してた人が確かにいて、おそらくこれからもそこに暮らす人はいるわけですし。
んで、「そこ」は宮城・岩手だけじゃなくて、世界中どこにいる人にとっても「ここ」になる可能性があったりするんで。

一人でも多くの人に読んで欲しい名著。

「当事者」の時代 佐々木俊尚(光文社新書)

大抵のことは数ばかり多いひと世代前の「団塊の世代」が遊び尽くした末に中途半端に放り出されていて、やることなんて何も残っていない(…と思われていた)時代。
シラケ世代とか、私ら新人類世代とかの年代はそういう時代に生きていまして。
それでも経済が右肩上がりならマイナーチェンジを繰り返しながらどこかの誰かが紡いだ物語を消費する形で社会もそこに生きる個人も「成長」するんじゃないかと漠然と思っていました。

ところがバブルはあっけなく崩壊しちゃいまして。
寄りかかる物語はどれも蛸壷化していて究めようとすればするほど袋小路にハマるようなものばかり。
経済成長が前提となっている資本主義社会の終焉とまで言われてる状況の中、日本では昨年の大震災。

消費するための物語が無いのなら、自分が作ればいいじゃない…というマリー・アントワネットばりの主体性の変化が唱えられてるのが現在なのかなと。

2012 C-Tornades 「その『違い』は何から生まれ、何を生むのか」

USAコーチ研修8日目。
私とがっちゃん、早川監督にとってはこの日が実質研修最終日。
翌日の朝は起きたらすぐに空港直行というスケジュールだったので。

まずはスターバックス本社を訪ねました。
受付横には「ここにしかない」スタバグッズがたくさん売ってまして。
バスケに無関係な会社の同僚向けのお土産は主にここで購入w

何が凄いって、この本社ビルの1階にはスターバックスの店舗があるんですが、その30メートルくらい離れた道を挟んだ場所には別のスタバがあったりすることw
コンビニみたいに並んでましたよ、スタバ。

Seattle周辺に「分校」を増やしつつあるECBAの別会場を見学した後、キッドバリーでハンバーガーを。
見学したECBAの体育館は倉庫を改装したものでした。
何もかもが整ってる感じのアメリカでも、こういう工夫をしながらって場所もたくさんあるんやなと。


その流れでビル・ゲイツも住んでるというワシントンレイクのほとりの高級住宅街をドライブしてみたりして。


最後を惜しむように三度ECBAの練習風景を見学した後は、コスコで「最後の晩餐」の買い出しを。
めっちゃデカい醤油缶も売ってました。
業者でも使い切れねぇ。


最後の晩餐後はテレビでやってたNYK対LALのゲームを観ながらジェレミー・リンとコービーのマッチアップに興奮しつつ、みんなで研修を振り返るミーティングを持ち、日本のバスケの今後について認識を共有したのでした。

ありがとう、Seattle。

マンナンレバー


狂った政治家&お役人さんの所作もあってひとつの食文化が消えそうです。
いっそ魚の刺身も生牡蠣も全部禁止にしちゃえばいいのに。

…ということで消えたニッチを埋めるべく生まれた異形の食品。
こんにゃくを生レバーのつもりで食べてね!ってコンセプトなんだけど、残念。
こんにゃくはこんにゃく。

2012 C-Tornades 「Basketball Coachとは何か」

USAコーチ研修7日目。
この日はサイバースポーツのエイニー・ウッズコーチのお宅にお邪魔して講義を受けました。
サイバースポーツはバスケットボールのゲーム解析ソフトで、習熟すればリアルタイム入力も可能。
シュートアテンプト、得点、リバウンド、アシスト、スティールといった通り一遍のスタッツだけじゃなく、時間帯ごとの相手の陣形や、ディフェンスでの貢献、シュートエリアやセレクションまで細かくゲームを再現します。
さらには大会ごとやリーグごとなんかにその分析されたゲームをサイトにアップロードして、みんなで共有するという仕組みまであって。


アメリカの大学のリーグでは、ゲームの様子はお互いのチーム関係者誰もが観られるようになっているとか。
ビデオを入手できたチームが一方的にスカウティングができて、そうでないチームは不利!なんてことはあまり無いということになります。
さらにはこの解析されたデータも共有できるということで、各チームのベンチの情報量という点ではイーブンということに。
ゲームの分析とゲーム内容を公開・共有することの意味について考えさせられます。


コーチ・ウッズのお宅のリビングのテーブル。
作戦盤ですねw


お昼に飲茶をいただいた後は再度ECBAへ。
ここではもっともっと長い時間過ごしたかったかなぁ…
怒声なんて無いのは当たり前。長々とした説明もほとんどありません。
シンプルにドリルのポイントだけを伝え、あとはチャレンジを称賛しまくる。
ドリルは段階を踏んで「分習」からよりライブに近い形に積み上がっていくので、選手たちのチャレンジもしっかりいい方に繋がっていきます。
とにかくバスケ指導に対する考え方について、一瞬一瞬が再発見させられることばかりでした。
ちなみに何度かお邪魔した中で、KD35ことケビン・デュラントのジャージを着た子は2名w


ブレイク・グリフィンもいましたw



夜はUW女子のゲーム組とSPU(男子)のゲーム組に分かれて観戦。
私はUWへ。
3年前Bank of America Arena だった体育館はAlaska Airline Arena に変わってました。
3年前にFreshmanで練習してた選手が、Seniorでチームの大黒柱として活躍してました。
(体型も文字通り大黒柱って感じでしたw)

こういうのって、継続的に訪れることでしか得られない感覚でなんとも嬉しい感じでした。

ギャラリーで注目したのは、地元チーム贔屓や相手チームへの容赦ないブーイングもさることながら、結構なお歳の方も一定割合が(男女関係なく)会場で配布されたスコアシートにスタッツを記入していることでした。
この光景、実は研修序盤に観戦したWSUでも見受けられまして。
これ、凄いことですよ。
ギャラリーが単なる「応援席」にとどまらず、ベンチの視点を持ってるわけですから。

先に紹介したサイバースポーツなどの解析ソフトや、こうしたギャラリーの視点。
選手の情報やチーム戦術などに関しても詳しい"観客"。
こうなると、ベンチのコーチ陣に求められるのは、持ってる知識や情報量なんかじゃなく、それぞれの理念や哲学に基づいた「選択」「判断」だったりしますよね。
あるドリルを知ってる、ある戦術を知ってるってだけではギャラリーと同レベル。
如何にそのコーチの考えるバスケット観をゲームで表現するのか?ってことにかかっているわけです。
いやー、これは深い。
問われてるのは下手するとその人の人生観だったりしてね。


宿舎に帰るとSPU組は既に帰宅してて、超ハイテンションで「男の料理」を展開しておりましてw
樋口監督、YASUのはしゃぎっぷりと「ついていかれへんわ」的な早川監督のテンションが最高でしたw


画像は分厚い肉を前ににんまり笑う飯島康夫w
いい笑顔ですw

2012 C-Tornades 「Basketballの"本場"の奥深さを知る」

コーチ研修6日目。
シアトルでの研修の実質初日でした。

この日は午前中ボーイングの航空博物館の見学…の予定でしたが、入場料が結構高くて断念w
建物周りの飛行機だけ見て帰りました。
せっかくだから観て帰ればよかったかも…


気を取り直してダウンタウンで「定番」のスタバ1号店へ。


パイクプレイスなんかも散策して昼食は知る人ぞ知るフォーバック!
ここの「フォー」が激ウマなんです!



そして午後はいよいよ「西海岸でNCAAディビジョン1の大学に入りたいならここに行け!」とまで言われるコーチ・ジェイソンのECBA(Emerald City Basketball Academy)の見学に!ここはまぁ、バスケットボールの塾みたいなもんです。
今回の研修の私的には「核」の部分でした。


じっくり練習を見学した後は、ジェイソン以外のコーチが教えているECBAの別会場、さらにさらにSASC(Seattle Asian Sports Club)にもお邪魔して練習見学。
最後のSASCでは地元の中学生とゲームまでさせてもらったりしてw
打ち合わせもしてないのにUCLA決めちゃうウチら一行。
さすが世界基準ww



アメリカの中学・高校の「バスケットボール部」(学校のバスケットボール・チーム)には「部員数100人!」とかいうチームはありません。
チームでプレイするためには、トライアウトを受けて、15人なり12人なりのメンバー入りする必要があるからです。
で。
有名校、強豪校のチームに入りたい選手はどうするか。
例えば金銭的に余裕があれば、ECBAのような「バスケットボールの塾」に通って個人スキルを磨きます。
プレイグラウンドで鍛えた!なんて選手もいるかもしれません。
では、トライアウトを受けて選ばれなかった選手はどうするか。
これがですね、それぞれの環境や能力に応じたチームや団体が存在するわけですよ。
そのひとつがSASCみたいなところだったりします。
アメリカのバスケ環境の奥深さ、裾野の広さを知らされたエピソードでした。

研修ずくめですっかり遅くなった晩御飯はアップルビーでアメリカンなメニューを。
「スモール・シーザーサラダ」を注文したはずなのに、出てきたのは丼みたいな大きさのサラダボウルでした!w

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